陵辱系ゲーム発禁についての記事を先日分に載せたが、これがまかり通ることになると、本当に日本が世界に冠たる独自文化・サブカルの全体的衰退に直結してゆくのは目に見えている。

先日の記事でも触れたが、現在国会で成立し、関連法案が審議されている中での国立漫画喫茶(通称・国立メディア芸術センター?)だが、官僚内閣制・官僚による無駄遣いを徹底排除しようとする民主党が反対するのは当然だが、自称中途半端なアキバ系・漫画・ゲーム・アニメヲタの鷹岑ですら、これには猛反対である。
先日のテレビタックルで、敬愛するジャーナリストの勝谷誠彦先生が、「民主党はあまりアニメ・漫画を卑下するようなことは言わない方が良い。若い人たちに相当反発を買っている」と仰っていたが、まあ、それはわかる。鷹岑もサブカル文化の末席に座らせてもらっているものの一人として、気持ちは良くわかる。

だが、民主党はサブカルを卑下している訳ではない。117億円もの血税を使って、新たな“ハコモノ”を創る必要はないと言っている訳で、鷹岑も、そこの点を強くダメだと言っているのだ。
ハコモノを利用するならごまんとあるではないか。東京近辺に創る必要があるのか。どうしても必要というのなら役にも立たない「私のしごと館」を、そう言った施設に転用すればいい。アニメ・漫画・ゲーム好きに託けて、新しいハコモノは、サブカル文化を重視しているのではない。官僚の天下り先を新設するだけに過ぎないのだ。
国民の窮状、ネットカフェ難民や、失業者、介護難民、年金難民の人々をも救おうとする気のない官僚・自公政権に、どうしてサブカル文化に預かるアキバ系に目を向けようか。彼らが私を含め、アキバ系の連中を真っ当な人を見るような感覚で見ているとは到底思えない。
欺されてはいけない。

しかし、日中両国の有史上、稀にみる暗君である麻生太郎首相のお陰で、サブカル文化に日の目が見えたのも不幸中の幸いだ。
民主党はサブカル文化発展のために、官僚のためのハコモノではなく、こうしたサブカル文化に寄与する多くのクリエイターたちを支援し、良作をたくさん生み出せるような環境を整備すると言った政策を盛り込むべきである。著作権法に関わり剛柔併せ持つ改正で、メーカーとユーザーの距離が一層近づけるような環境整備が、日本独自文化の発展に欠かせないだろう。

民主党で唯一のサブカル文化の権威・樽井良和氏の政界復帰を強く望む。政権交代後のサブカル界に不可欠な人材だ。

2009/06/06 記述