よく似合う微笑みが そよ風に乗りとけてゆくよ
安らかな夢の中 キミを強く抱きしめていた
愛しさが ムネに あふれたなら
こわいもの 何もなくなるはずさ
なに気ない仕種 記憶の中に
いつまでも そう ピュアな気持ちのままの ふたりで

To heart 涙かくす君の横顔 暖かな風にほころぶ
My heart 新しい季節に 誓ったことただひとつ
Save on you


 1999年・高原夜空(現・鷹岑 昊)執筆 【創作歌詞 To Heart 】より。


ライトノベルの先駆的存在とも言うべきビジュアルノベル・アドベンチャーゲーム「To heart」。leaf・AQUAPLUSブランドを一挙に高め、声優・川澄綾子君や、堀江由衣君をスターダムにのし上げるなど、サブカル界においてそのグロリアスは全く廃れていない。
鷹岑が丁度、ギャルゲーにはまり始めた頃に旧友の勧めで入っていったこの作品は、ある意味鷹岑の今の考え方・立ち位置の原点とも言えなくはない。それ程、 To heartという作品は記憶に強く残る。鷹岑が主張する、10年先も廃れずに大好きでいることが出来る、作品のひとつだ。

このTo heartのせいというか、お陰とでも言うのだろうか。今日から3月だが、鷹岑的に、3月。つまり初春の温かな風を感じる頃になると、To heartの季節が来たなあ・・・と思うのだ。
日射しも春の陽気になり、晴れた日の青空も、冬のようにどこか透徹とした空気ではなく、優しくまどろむような柔和な色をたたえる。
かの作の主人公達、藤田浩之や神岸あかりももうすぐ、30歳。光陰矢のごとしとはよく言ったものだが、やはり鷹岑自身も、10代や20代の頃のような感受性の衰えを実感して、時々悲しくなる時がある。
しかし、毎年繰り返すあたたかな季節、春が間近に迫ってきて、自分の価値観を昇華させる切っ掛けとなったものを思い出すことは、良いことなんだろうなと思う。好きでいられること。モティベーションを保ち続けられること。
今、CSの番組でTo heartのアニメ版を放映しているが、見ていると何故かじんとくる。鷹岑のコンセプトのひとつ「イン・ノスタルジア(INN nostalgia)」の精神、ここに健在だと、改めて自己認識する。

ご静聴、ありがとう。