ヒルダを振った、あのモブ兵士の個人的設定。

※WEB拍手、読んだよありがとうございました

【オスカル・ダジュール】 カレギア王国近衛禁軍陸曹。カレギア民主共和国・中都(ペトナジャンカ)監令。公安府副尹(副長官)。
オスカルの家は、歴史を揺さぶったという人物が過去にいたというわけではない、ごく普通の軍人家系のひとである。
オスカル自身も何かに特化した才覚を持って哀賢帝ラドラス王に見出されたという事はなく、禁軍(王の盾)兵士として、誠実に職務に恪勤する人物だった。
オスカルが名を一躍上げたのが、くだんの通りにヒルダ・ランブリングの初恋の相手という事である。一連の騒乱を基にしたテイルズオブリバースの中でも、ヒルダの回想として、オスカルが登場する場面はあった。美女・ヒルダをけんもほろろに振ったという意味合いから非常に叩かれることになるわけだが、オスカルの中では、ヒルダに対しeb7e640f.gifて種族の差別視をしていたわけではなかったという。
もともとヒルダがヒューマであろうがガジュマであろうが、彼女を恋人にするつもりは無かった(『中都日記』)。ヒルダの非凡の才に対して、凡庸な自分では釣り合わないという意識があったのではないかと、推測する識者がある。
ちなみに、オスカルは黙っていても女性が引き寄せられるというような人では全くなく、ごく普通の青年であった。
負の権化ユリスが斃れ、ジルバが討たれると同時に、国王・リンドブロム家は断絶、事実上ミルハウスト=セルカーク卿の主導によって、カレギア民主共和国の成立となると、オスカルは運命が転じ、中都に昇格したペトナジャンカの警察権を握る監令に大抜擢された。
オスカルは私欲無く、嬖佞の徒では無かったために官職は極めて低かったが、ミルハウストによって能吏と認められた結果だった。
中都監令としてペトナジャンカの治安・安定に功績を残し、順当に公安府副尹にまで昇格した。
オスカルは私生活・交友関係に対しては極めて無頓着な人であった。酒宴でどんなに美しい女性がオスカルを慕っていると言われても、オスカルは意に返さなかった。結婚はしたが、おたがいに認めあった間柄で、容貌は特に目立たない普通の女性であった。
友人・知人は、オスカルにそんな甲斐性があったのかと、逆に驚いたという。
ヒルダを殊に意識していたわけでもないので、乱後も旧友として交流はあった。シンプルイズベストの人物であった。