三國無双6創作小説「蜀漢残思」補足設定その15

拓跋沙漠北魏の遠祖、魏晋両室に出仕し、漢文化の薫 陶を良く享ける

拓跋沙漠

【たくばつ・シャマク】
鮮卑拓跋部の酋長・拓跋力微(リキミ)の子。蜀漢の末年に魏朝廷に入朝し、司馬昭らに気に入られ、晋興隆後も引き続き朝廷にあって漢文化の薫陶を享けます。
匈奴の劉淵や鮮卑・禿髪樹機能ら異民族入朝を奨励した魏朝廷。拓跋部の酋長・力微も袁紹を破り、河北を統一した曹操と誼を結び、魏との友好関係に力を注いできました。
沙漠は力微の嫡子、拓跋の皇太子としての地位を保ちながら漢文化の薫陶を享けるために洛陽に入朝します。荒くれの蛮夷・異民族の中では、長身で眉目秀麗の 沙漠は異色の存在でした。また品行も方正で曹操や曹丕、そして司馬懿からも可愛がられたという、異民族のエリートであったと言えます。

沙漠自身は魏晋両朝の禄を食んでいる訳でもなく、政権への野心を持つ人物でも無かったので、司馬昭・王元姫にとっては沙漠は気を抜くことが出来る相手でもありました。
その一方で晋室の命運や、同族・禿髪樹機能らの動向を危惧したりと卓見を示す寛容な青年振りを見せることになります。彼にとっては拓跋部の隆興安寧を願っ て魏晋両室文化を吸収してきた、誠実な人柄で、漢人からも人望がある異例の人物でありました。類い希なる文才と騎射を中原で習得した沙漠でしたが、それが 悲劇を迎えることになるのは、また別の話です。
北魏の道武帝・拓跋珪から文帝を追諡されました。

イメージ声優/浜田 賢二