ファイアーエムブレム・紋章の謎(SFC版準拠・ニンテンドーDS版新紋章の謎対応)創作小説

休日~夏の日のグラにて~

2010年加筆修正版

第五章 「曰くの少女」

抜粋部分です。
執筆が中断してしまっていますが、集中構想期間と言うことでこちらも再開しております。
応援して下さっている方へ深く感謝申し上げます。
近日中に上げてゆきますのでよろしくお願いいたします。

こちらの小説は、FE紋章の謎/新・紋章の謎をベースとした、オリジナルキャラを主人公に描いております。
要諦:オリ主×ミネルバ オリ主×カチュア です。鷹嶺創書院・東院の書棚より、同名タイトルから2010年加筆修正版を辿って読むことが出来ます。
本掲載の際はよろしくお願いいたします。
第五章 「曰くの少女」 より抜粋

「ルーシ、あなたは不器用ですね……」
「聖上――――?」
「たとえ軍律であったとしても、軍師の宿命であったとしても――――丸腰の少女にああしなければならなかったあなたの心中、きっと穏やかではないでしょう」
 ニーナの言葉に、再び俯くルーシ。
「……でもルーシ。あなたは間違っておりません。私たち連合解放軍、マルス王子を支えてくれているあなたが人知れず背負うもの――――。私たちが背負わなければならない影を、あなたが一身に背負ってくれているのだから――――間違っていないのですよ……。むしろ、感謝をしなければならないほどです」
 その言葉に、ルーシは恐懼して思わず平伏してしまう。