今日は野暮なことを言わず、ただコングラチュレーション
綺麗な想い出に飾られて加賀 月、人生の墓場へ


第221話イメージソング:Congratulation/稲垣 潤一

▼加賀月の結婚披露宴。万感の想いに感涙する青大と尊。

今週は批判無し! 御祝儀相場です(笑)


漫画とはいえ、結婚式・披露宴の描写にまで批判を加えるほど野暮じゃない。
今週は加賀月への手向けとして星評価は5、総論として高評をしましょう。
月の表情◀月の表情

瀬尾氏が拘る、表情による心理描写。その技法が遺憾なく発揮された場面であると言える。幼馴染みに見せる初めての表情という事だが、心理描写を表情に込め るという瀬尾氏の基本理念冥利に尽きると言えるだろう。そこに映るのは、青大への想いを封印するという見方も出来る。
広島編では第3の選択として准ヒロイン格として存在感を持ってきた加賀月だが、青大への想いを胸底に封じ、神咲家への嫁入りとなった。連載開始から君町を 読んできた読者としても、この場面そのものは素直に祝福をしても構わないだろう。
美女四人衆による余興▶美女四人衆による余興

考 えてみれば、この四人は頻繁に東京~広島間を往復している。親友の結婚式ならばそれは当然ながら、この不景気の最中に、湯水のようにお金を使えるというと ころに、全てのキャラクタが実に恵まれた環境下にいる。その事が非常に羨ましい。鷹岑も是非、この世界の中のモブキャラとしてありつきたいものである (笑)
日赤病院で生まれた加賀月。日赤と言えばまあ、鷹岑も若干関与しているのはまあ置いておいて。だからといって庄原日赤病院のステマというわけではあるまい(笑)
庄原赤十字病院加賀月のバイオグラフィの場面を見るに、なるほどやっぱりお母ちゃんに似ている、という陳腐な感想であると言うことだ。
永遠の謎なのが、両親の馴初めであることは間違いが無い。

これがギャルゲーであったら確実にひとつのシナリオとして成り立つ勢いがある訳で、テレビアニメ化はともかくとして、恋愛あるがままにゲームとしてのメディアミックスだったら、倖せになれる人も多いだろうと邪推をしてみたりするのである。

来週を考えず、ただ今を言祝がん

月の収斂が本当にこれで良かったのかどうかは今は問わず、華やかな席ではその雰囲気を楽しむべきである。普通ならば一生に一度の儀式。来週以降はまた、その風が吹く。
月の妊娠に、意識をするであろう青大と柚希の姿や満月の如し。