▼石鳥谷町長選から見た、人物本位の選挙

鷹岑は、市町村長以下の選挙に関しては、完全無党派を標榜しています。政党支持を以て投票行動をするのは、県議選までです。

実際、鷹岑は2003年(平成15年)に実施された、合併前最後の「石鳥谷町長選」では、当時の自由党系の高橋公男氏ではなく、自民党系の伊藤静夫氏を応援していた。鷹岑自身、伊藤陣営の決起大会にも足を運んだくらいである。地元の首長選ならではの熱の入りようだった。

理由は「政策・人物本位」。勇退する石鳥谷町・大竹義文町政はというと、地元では「小屋建て町長」と揶揄されていた。意味はわかると思いますが、そうです。ムダな箱物ばかりを作り、町職員・公務員の既得権を守ることに腐心した町政だったのです。
高橋氏はそういった大竹町政の継続を訴え、岩手県総務課長を勤めた伊藤氏は大竹町政の刷新を訴え、公約ながらも赤字町財政の歳出削減を中心に、納得出来る政策を訴えていたのを、今でも覚えている。
石鳥谷町長選は、中終盤にかけて我が家がある大票田商店街・好地地区を含めて伊藤氏善戦の情報が駆けめぐった。
ところがだ。
そういう自民系伊藤氏優勢の報が伝わると、動いた組織があった。自由党花巻支部である。
衆院岩手4区・小沢一郎自由党党首の圧倒的地盤・組織力を誇る自由党が最後に動いたのだ。伊藤氏に靡いていた票が軒並み高橋氏に流れて、伊藤氏は結果惜敗してしまったのである。
我が家のすぐ近くで伊藤氏敗戦の弁を聞いた。熱が入った応援だった分、悔しさは今でも思い出すほどであり、当時は「小沢さんめ、余計なことをしてくれる」と思ったものである(実際に小沢氏本人の意向では全くないのだが)。
小沢氏は「地元の首長選は、地元の人が良いと思った人を選べばいい」と言うので、鷹岑としても、人物本位で評判の悪い前町政の刷新を目指す候補を応援した。そこには、自民・自由という支持政党の枠を越えた、正しく「政策」「人物本位」の選挙戦があった。

鷹岑はこの時に思った。「首長以下の選挙は、人物本位」だなと。

実際に合併後の花巻市長選は、この公記でも書いているが、現職・大石満雄市長には投票したことは一度もない。大石市長は民主党・特に達増拓也岩手県知事とも昵懇の間柄で、勿論小沢系の看板を背負っている。
鷹岑はそうした、大物政治家の看板に靠れているような候補者には絶対投票したくないという、天の邪鬼・へそ曲がりなのだ。
家族内の会話だが「牛乳屋の利益確保でもしてんじゃない?(大石市長は、「大石牛乳」という牛乳販売店の社長でもあり、市内小中学校への給食の牛乳も手掛けている)」と鼻で笑ってさえいる。

▼花巻市市議選

2006年の合併後初の市議選から、第2回目となる、合併後の新花巻市市議会議員選挙は、定数34に対して、37人が立候補した、一応激戦と言えば激戦なのかも知れない。
しかし、合併した市町村は多分どこも同じなのだろうとは思うが、結局は旧市町村時代の地盤を中心に活動するため、合併前の他市町村の候補者など全く知らない。
鷹岑の場合は旧石鳥谷町に限るのだが、選挙権をもってからこの方、町議選では一貫して、共産党・櫻井肇氏(地元での愛称は“はじめちゃん”)しか書いたことがない。前回市議選でも投票行動は同じだった。
理由は、地元であるということと、共産党が良いという訳ではなく、それこそ「人物本位」であって、「市議・町議」としての活動が目に見えるのが共産・櫻井氏だけであるという点だ。
櫻井氏は市政・市議会報告を定期的に有権者世帯に配布している。櫻井氏の報告によって、市政の無駄遣いや、市長の不明瞭な度重なる出張費用などの追及、県下一高いとされる福祉関係の税などがわかったのである。
その他の市議・町議は一向に何をしているのか全く活動が見えない。選挙期間だけ名前を連呼してお願いしますの一点張りで、「勝たせて下さい」という。こちらからすれば、「勝たせて下さい」ではなく、「勝てるようにして下さい」と言いたい訳で・・・。
前述の通り、衆院岩手4区選出の政治家の看板に靠れているような候補者には書く気はなく、正直、消去法で結局櫻井氏しか書く人がいないと言う訳。

ちなみに、今回もトップは多分、創価でしょう。創価のカルト力は不変。嫌ですね。


▼コメントへの礼文は以下で。

「民主党本部へ送った」 記事へコメントをくれた方へ。

鷹岑のような詮無き人間が書いた駄文を気にしていただき、恐縮感謝の極みです。ありがとうございます。

あの記事が詮無き感情論で、民主党本部へのメールとして黙殺されるだろうと言うことは、鷹岑としてもわかっています。
しかし、私は知識のある学者やジャーナリストではなく、有名ブログやサイトを営む有志などではない、いち蒼氓として「どうしても言いたかったことを送りつけてやった!」という感覚での激昂まかせ、ある意味自己満足かも知れません。しかし、自己満足でも、言わないよりは言ってやった方がいいと思ったので、言いつけてやりました。
あなた様の言うように、論理的な意見を提言するほどの感情的余裕が、無かったんでしょうね。そこが、自分としても本当に狭量な小人だと認識するところであります。

管理人宛の文章のため、載せることはしませんが、大変貴重な、金石の言であるため、本来公開として投稿して頂けたらと、非常に惜しく思います。

「小沢支持であっても、民主党のための意見として書きなさい」と言う金石の言、しかと肝に銘じたいと思います。心から感謝致します。ありがとうございました。