朝のテレビ朝日のワイドショウ「スーパーモーニング」に、8時頃から小沢前幹事長が生出演。予定の20分程度を大幅に超えて、約1時間、9時近くまで、比較的小沢氏に対しては中立な視点である鳥越・大谷・三反園の三氏との質疑応答に応じていた。鷹岑は出勤途中で聴いており、朝礼の関係で40分頃にテレビを止めたが、聞けば鳥越氏ら三ジャーナリストは我よ我よとばかりに小沢氏に問いかけていたらしい。
小沢氏はそれらにきっちりと答える。内容は鷹岑のように小沢氏の肉声を代表・幹事長時代の定例会見などで漏らさず聞いていた人間からすれば、何の変哲もない、いつも言っていることなのだが、三氏にとってはここぞとばかりの質問攻めだったようだ。

小沢氏は日本政界最強の理論武装をしていて、寸分の隙もない。しかも全方位の分野に対しても、国家のあり方として自身が示す原理原則を基に論調を展開するので、全くぶれることもなく完璧なのである。
よく小沢氏は討論下手、口下手と言われるが、実際は「饒舌ではない」と言うだけあって、真剣に討論をすれば、おそらく小沢氏に対峙できる政治家は与野党問わず殆どいないのではないかと思う。
討論上手が「饒舌」とは限らない。饒舌というのは、口数が多いだけと言うだけあって、中身のない、相手の言葉尻を捉えるだけのいわゆる「口撃」は、よく吠える獣に等しい。
作家の大下英治先生が昼の番組で、小沢氏について「彼は慎重すぎるほどに慎重に言葉を選ぶ人。だから、舌禍と言うことは絶対にない」と指摘した。因みに、菅氏に関してはその逆のことを指摘。菅氏が小沢氏に対して「少し静かにしていた方が、日本のためにも宜しい」と言ったことを、「それは政治家として死ねと言っているようなもの」と厳しく批判した。全くその通り。

鷹岑は思った。今夜NHKの9時のニュースにも小沢さんは出演するが、本当に最強の理論武装で寸分の隙もない。菅氏は全く動揺しない小沢氏に苛立ち、いずれ舌禍を起こすだろうと見る。敵失に期待する訳ではないが、小沢さんはこれを機会に、代表選の間でもどんどんメディアに出演して欲しい。小沢さんは非常に(国家・世界的な)レベルの高い思想を持つ稀有な政治家だ。
だが、それ故に、小沢氏にはついて行けない、小沢氏のことをよく解らないと思っている国民の多くに誤解を与えてしまっていることも事実である。
ここは小沢氏が、今後の日本が向かうだろう時代の先端を駆け抜けているその足をいったん休めて、一段、二段低い位置に降り立ち、私たち国民の前で、語って欲しいと思うのです。それだけで、小沢さんの本当の姿を知らしめることが出来るんです。メディアの偏向報道の中に飛び込み、「俺はこういう人間なんだ!」と、リアルタイムでアピールして下さい。たとえ嫌いなメディアでも、リアルタイムならば有無も言わせられません。「虎穴に入らずんば虎児を得ず。」です。