INNnostalgia オリジナル短編集/それでも僕は君が好き・後日譚
SOME DAY - エンディング③-
~逢いに行くよ featuring DEEN from 1998

 芹澤祐輔サムスン

第3話「君のいない街(三)」

イメージCV

芹澤祐輔 … 江口 拓也
サムスン … 日笠 陽子

ア トモスフィア・イメージ

◆ 君のいない街/南こうせつ 作詞:庄司明弘 作曲:南こうせつ
◆ 雨がいつか上がるように/DEEN 作詞:樹林伸 作曲/山根公路

◆ 逢いにゆくよ/DEEN 作詞:池森秀一 作曲:古井弘人

近日、公開。

【本文、一部抜粋】

 この間、大掃除をして良かった。ああ、食べ残しや残飯、消費期限切れのものも大丈夫だよな……。
 一度、深呼吸をした。大丈夫。やや古びた建物の、木や少し黴びたような、男臭さが感じるだけだ。いつもの我が城だ。
「ほら、サムス、ン! 着いた。靴脱いで。今、暖房点けるから」
 芹澤が先に靴を脱いで上がり、サムスンを一度抱え直す。
「んんー!」
 不満げな呻きを上げつつも、ローヒールが散乱し、引き摺られるように奥の居間に連れられる。
 部屋に辿り着いたと安心した途端に、スレンダーな荷重が身に応える。思いきり放り投げたい衝動を抑え、芹澤はゆっくりとサムスンをシングルベッドの上に降ろす。幸い、寝起きのままだったから布団は弾かれていた。