ドラゴンクエストⅪ~過ぎ去りし時を求めて~プレイエッセイ⑨

ソルティコの町

グレイグ、忠義もて武闘姫と相見え シルビア、ソルティコの大尽邸に雲隠れをす


忠勇の将軍グレイグ、マルティナと干戈を交え、勇者オーブを求めて外海を求める

「二人だけの秘密」と呼ぶにはあまりにも拙い山小屋での一夜を過ごした奥手なフェルナンドと、武闘姫マルティナ。そうした中で、マルティナは自分がフェル ナンドを悪魔の子と烙印を押して追捕の兵を発した、デルカダールの武烈王の息女である事を告げたのだが、フェルナンドは言う。グレイグ将軍「そ んなことを言うなら、僕だって言われなければユグノアの王族だったなんて知らなかった。ここにいるのは悪魔の子でも、勇者でも、ユグノアの王族でも何でも ないただのイシの村のフェルナンド。あなたも、旅の武道家・マルティナ。それで良いじゃないですか」「ありがとう。フェルナンド」
信頼の眼差しで見つめあった二人の前に、軍馬に跨がった将軍が、忽然と現れる。デルカダールの将軍グレイグだ。「あの程度で死するとは思っていなかったぞ」さすがの智勇。というか、どう見てもこのキャラ、悪人じゃないよな。と思っている私、鷹岑。

マルティナを幼少時から見守っていた(傅役)というくらいだから、彼はマルティナが武烈王の息女である事をすぐに見抜く。ユグノアの驟滅で亡んだと思って いたマルティナの姿に動揺するも、君命を愚直に貫徹しようとするグレイグと干戈を交えることになったマルティナ。「手加減は致しませぬ」と、武人の誇りを 持って、君王の姫と対する。
今のスキに!
激しい打ち合い。長剣を揮うグレイグに対し、美脚を縦横無尽に舞わせ打ちかかるマルティナ。しかし、歴戦の驍将グレイグにはさしものマルティナも気圧されて行く。地面に叩きつけられ怯むマルティナ。
だが、グレイグもまた義と情を識る名将。君王の姫を剣の錆びとすることは出来ずに逡巡する。その隙を見逃さなかったマルティナは、再び脚を跳ね、地面を 蹴ってグレイグに打ちかかり、彼を馬上から落とす。そしてそのまま、フェルナンドの手を掴み上げると、奪った軍馬を駆り、一息に逃亡していった。それを追 わず、またそうなることを想定していたグレイグの胸中に、芽生える君命への疑問。

静賢王、マルティナが仲間になり、ロウ、フェルナンドに彼女はいるのかとセーニャらを煽る

山小屋には来なかったカミュやシルビア、セーニャたち。マルティナの言う通りにユグノア故城に戻ると、旧広場に彼らは待っていた。瓏公、マルティナ、仲間に加わるまるで、この時間にやってくるはずだと確信していたかのように、二人の姿を見ると手を振ったりしながら待ち受けていた。
「やっと来たのう」ロウが飄然とした眼差しで二人を見回す。心配していたんだからと憤然と睨んでいるのはベロニカ。まるでお誂え向きのような感じだったが、我らがフェルナンドはいっこうにそんな空気を知らず、と言ったところである。
火邑の里から始まった、虹色の枝の探索路は、やっとここに終結。いざ手にすると、不思議な感じがする。そして、ロウとマルティナも、フェルナンドの旅に加わることになった。大義と怨敵誅伐のために、力を合わせる時がやって来たのだ。

フリートークがDQⅪの醍醐味のひとつ。寄り道していると面白い。「フェルナンドは恋人とかおらんのか」不意に道すがら聞いてくる。祖父として孫に伴侶がいて子供が出来ることが余生の謳歌とばかり。ロウの言葉に耳を欹ててるのが約2名。
フェルナンドは考えたようです。物心ついた時からずっと傍にいたのはエマだ。今は行方知れずだが、このお守りは彼女の「形見」みたいなもの。でも……彼 女。恋人……そういう感じなのかどうかはわからない。「いない……と思います」多分、そう答えたんだろう。「儂がそなたと同じ年の頃は、それは名を馳せた ものじゃて――――」
どんな名を馳せたんですか。まあ、そんなロウの嫡孫である。フェルナンドが気づいていないのか、自分を見縊りすぎているのかわからないが、これまで出会ってきた女性たちの心を捉えて止まない行動を、フェルナンドは少しくらい自覚しろと言う話であるな。

ソルティコの町にシルビア大いに忌避し、フェルナンド、カジノにてマルティナにバニーの服を贈る

ソルティコベ ロニカが言う、子供の頃に海底に沈んだオーブの話。カミュからは神殿で取り戻したレッドオーブ。そして、グロッタの町の準優勝賞品としてあったイエロー オーブを手にしたフェルナンドの次なる目的は、オーブ収集の為の外海出航。しかし、カミュとシルビアの表情がどこか曇る。カミュはレッドオーブが自分のた めじゃなく使うことになったことに対する寂しさということなのか。だが、シルビア姐さんは判らない。
ロウが言う。ソルティコの町の大尽・ジエーゴを頼ればソルッチャ運河からロトゼタシア外海に出られるのだという。目的地は決した。
バンデルフォンの港から内海に出たフェルナンド一行は、ダーハルーネ方面に舵を切り、ダーハルーネの街影が見えた頃、北西に舵を切った。ソルティコの町はそこにあるのだという。
ソルティコ郊外の桟橋に寄港した一行。しかし、シルビア姐さんがどうもソワソワしている。訊いてもはぐらかす一方で埒が明かない。ただ、ソルティコに想いがあるのは明らかで、フェルナンドたちも敢えて触れなかった。

町の正門でシルビア姐さんは見え透い過ぎる言い訳をして町には行かないと言う。仕方がないので、彼を残して町に入った。町の名士・ジエーゴ邸に行く前に色 々と調達や装備品の揃え直し、情報収集などやることがあった。一通り終えると、陽もいよいよ傾く。そんな中で、フェルナンドはひとつのクエストを受けた。
浜辺に黄昏れる一人の壮年男性。「そちらの背の高い娘さんのバニーガール姿が見たいのう」
カミュが呆れ、ベロニカはキモッと引き、セーニャは何故か不満そうな顔をする。「はい」安請け合いをするフェルナンドに驚き、呆れ顔の一行。
バニー・マルティナ「マルティナさん、お願い出来ますか」「えぇ~~!?」あからさまに嫌な顔をするマルティナ。しかし、フェルナンドの真剣な真顔にいつしか弱くなっていたマルティナは、しぶしぶ引き受ける。「キミのため、って言うことなら……」

フェルナンドはカジノでバニースーツのレシピを買い(コインを直買いして買った)、ソルティコ北方のキャンプで丹念に鍛冶をして作り上げた。マルティナは フェルナンドをずっと見ていたが、その鍛冶の様子も真剣そのもので、疚しい表情などひとつも感じらず、完成度の高いスーツが出来た時は満面の笑顔で喜んで いた。「出来ました、マルティナさん!これです」「え……あ、ああ。そうね。うん、すごく素敵ね……(汗)」
フェルナンドのためならば、と。マルティナは一念発起して砂浜の更衣室でフェルナンドが作ったバニー一式を身に纏った。「おお!」カミュが思わず声を上げ る。「ほほう、これはなかなか、なかなか」ロウが鼻の下を伸ばす。「うわ~、やっぱりキレイ!さすがマルティナ!」ベロニカが羨ましそうに見回す。「素敵 ですわ、マルティナさま」セーニャも完敗とばかり。
「あまりジロジロ見ないでくれる? 恥ずかしくなるから」それでもこの姿にグッドサインをするフェルナンドの様子に、仕方がないなあと溜飲を下げた。
浜辺のクエスト男性は落涙して歓喜した。マルティナのスタイルをベタ褒めし、少し気の強そうな美貌も加点と決め、コンテストがあれば五分で優勝だと持ち上 げた。「眼福、眼福」と満足し、呆れて去るマルティナの後に、フェルナンドに対して謝礼として「ガーターベルト」を贈った。「これを付けた女性を見て喜ば ぬ男はおるまい。若人よ、あの娘にいつかこれを付けて貰いなさい」「喜ばぬ男……はい、ありがとうございます」「ほっほっほ。お陰で、十年は長生き出来そ うじゃ」

近衛師範ジエーゴ不在にて執事セザール、静賢王の依頼を承けソルッチャの水門を開ける

外海へジ エーゴ邸は正門近くの大きな邸宅だ。訪れると、当主ジエーゴは不在。デルカダール王城に公務で出掛けているのだという。執事のセザールが応対した。セザー ルはロウとは昵懇だ。ソルッチャ水門の開放について何らかの条件が提示されるのかと思っていたが、意外にもあっさりと開放を了解した。さすがである。
この町のメインはカジノ。そして服飾品の充実である。マルティナのバニー衣装に触発されて、ベロニカとセーニャにも服飾品を鍛冶鍛錬した。余程、マルティ ナのバニー姿がカルチュアショックされたんだろう。少しだけ少女趣味なほぼお揃いの服。セーニャの艶めかしい踊り子の衣装も、しばらくは見納めのようだ。
そして、マルティナは何故かバニー姿から元に戻ろうとはしない。双子姉妹の新調服に目が行くフェルナンドを気にしている為かどうかはわからない。まあ、眼福だから何でも良いのだが。
一行はいよいよ、外海へ行くことになる。

それでは、また次回。