週刊少年マガジン 2017年第50号 感想及び考察記事

陰キャ、現実の暗き隧道の硲に神の踊娘を浴し舞踊に活路を見出し
  加賀昴、最上の法則(インペリアル・ルール)の悟得に、高木紅(愛する人)への想いをして以て瞑すべき心境に至る

8畳カーニバル よしづき くみち

新連載第1回「世界が変わった日」

陰キャラ・空気・ぼっち・いじめられっ子という私生活では友人なく、いわゆる底辺・学校カーストの最底辺に位置付けられる主人公・花澤緑多が、帰路公園で偶然見かけた軽やかに踊っているマスク姿の少女「すまいる☆」を見かけ、彼女に感化されて踊ることに目覚めてゆく。インターネット動画サイトで高名を馳せる踊り手・ヒナタとなるサクセスストーリー。

作者のよしづき氏は名前こそ知っているが私自身は関連書籍はない。イメージとしては比較的暖色パステル系で、少女系のキャラクタを得意とするのだろうか。ストーリーそのものはサクセスストーリーもので、全く良いところがない主人公が、メインヒロインの持つもう一つの姿にインフルエンスされてネット界隈のカリスマになってゆくという設定を見て取れる。
まず、持論としてこの作品をラブコメと位置付けるのは間違い。非モテと言われる主人公だが、しっかりと才色兼備のヒロインが存在し、しっかりと絡んでいる。モテてなくない。紙マスク一枚で「すまいる☆」がヒロイン「瑞野しお」である事に気がつかない時点でお誂え向きだが、そこを突っ込んでしまうと身も蓋もないのであくまで物語という視点でぼかす必要あり。
私はニコ生やユーチューバー等の活躍に余り興味がないので、この物語をどう言う着眼点で見れば良いのか、第1話時点では少し戸惑っているが、サクセスストーリーという意味で捉えて読むように心がけたい。
懸念は、よしづき氏がこれまで主にハイクオリティなイラストレーションなどの画業に比重を置き、週刊畑の経験があまりないようなイメージ。週刊ヤングマガジンで週刊サイクルをこなせなかった秀麗系イラストレーターの清原紘氏の轍を踏まずに、過酷な週刊畑にしっかりと根付くことが出来るのかが問われている。
新連載御祝儀相場

評価★★★★★アンケート投票対象一番面白かった作品

風夏 瀬尾 公治

第179話「先制パンチ!」

あれ?前夜の続きはないの? ってな意味での先制パンチ!とサブタイで受け止めました。瀬尾氏はそう言う場面はしっかりと描くので、前回のあの後、榛名神人や蒼井風夏は何もありません。
針鼠、サプライズ出演。歌わないんだろうけどね。次回休載のためご苦労様的評価。遠慮せずに月刊畑への移籍をお勧めします。

評価★★

不滅のあなたへ 北条(大今) 良時

第45話「分離」

休載明けでいきなりハヤセ(植野?)によるフシちゃん貞操の危機。というか、このフシに貞操概念あるのかないのか。良い意味でも悪い意味でも、やっぱりこのハヤセは生者の地獄を味わい続ける事になるのだろうね。トナリにはや死亡フラグが……。それでもハヤセは死して楽土に行かせない。フシの強い意思を感じる。エロいハヤセが結構好きなので評価高め。

評価★★★★

寄宿学校のジュリエット 金田 陽介

第8話(第33幕)「露壬雄と胡蝶Ⅰ」

美少女キャラクタをベルトコンベア式に投入してくるが、憶えきれないんだよなあ。筆致も似通っているので、少し間合いを置きながら徐々に新キャラを投入するという方式を取れないものなのかという不満がある。
東和国とウェスト公国。不倶戴天の両国と言われているが、実は仲の良い国家なんじゃないかと思うほど、政治的緊張感が余り感じない。ゆえに、犬塚とペルシアがそこまで隠れて交際しなければならない理由が、私にはまだよく分からないのです。

評価★★★

青春相関図 廣瀬 俊/三宮 宏太紫エリカと姫野ミサ(セーニャとベロニカ?)

第11話「他人のせいに」

前回、三十六計の一、抛磚引玉の必勝計を放った主人公・七崎青。文字通り、つまらない物を捨てて、珠玉を引き寄せる。姫野ミサや紫エリカの持つ印象のことね。青も満身創痍で計を成すことに邁進する姿が良い。
そして、地味ながら青は自身のハーレムを構築しつつある。花澤伽耶・紫エリカ・姫野ミサ……。最初ごちゃごちゃだった相関関係も、何となく紐解ける切っ掛けになってきたかな?
ところで、紫エリカと姫野ミサが、ドラゴンクエスト11のヒロイン「ベロニカとセーニャ」に見えてしまった私はきっとドラクエのやり過ぎなんでしょう(笑)

と言うことで、今回のこの二人の美少女に免じて評価は高いですねえ。アンケートも入れときます。

評価★★★★アンケート投票対象

ドメスティックな彼女 流石組

第164話「若者たちの葛藤」

同性愛、発覚。・・・あ、それで思い出したが、冬のアニメでサブロウタ氏の「citrus」放送されるんだって? 視てみっかなー

評価★★

五等分の花嫁 春場 ねぎ

第14話「始まりの写真」

その契機はどうあれ、やはり上杉風太郎は蛍雪の士であったか。冒頭の中野家朝訪宅での五姉妹の反応が、好感度を如実に示している。寝惚け眼で「またこの男……」っていう五月が相変わらずキツい。心を開いているのは、三玖・四葉、一花。三人陥せば勝利は間近なんだけどな。幼い風太郎に・・・
それにしてもピアス穴をあける器具というのか。聞くところによると、身体に穴をあけるのは医療行為だから本来は医者でなければならないはず……この辺私はよく分からないのだが、器具まで描いてやっていると言うことは、合法なんでしょうかね。単にそれで何かがあっても保険は利かないぞ?と言うことなのか。
それはともかく、オシャレで社交的で通っている二乃、ピアスをしたい気持ちは高いんでしょうが、オッサンとしては開けて欲しくなかとです(笑)カウントダウンで「……で、開けますからね!」と脅す廉潔の士がなんか好きです。
やはり、二乃は人物考察でも書いたように、風太郎に「お兄ちゃん」的な甘えを求めているような気がするんだよね。シスプリに嵌まっていた世代としては、琴線に触れる二乃ですわ。

さて、主人公・風太郎と五連星の1星は過去の京都で一度邂逅していた、という王道シチュエーションが来ました。私が推す、週刊スピリッツの「早乙女選手、ひたかくす」でも、主人公とヒロインは幼少時に逢っている。記憶がないという設定も一緒。
こう言う設定を用いた場合は、それを性急に解明するのではなく、ゆっくりとひとつひとつ、時間をかけてジグソーパズルを組み立てるような感覚でやって行けば良い。早乙女~でも重要な核としているが、性急な解明を図っていない。考えられるのは、この幼少期風太郎とツーショットだった1星と結ばれるというお約束か、良い思い出だったと更なる新たなる未来へと踏み出す切っ掛けとするもの、である。
因みに、私は1000ピースのジグソーパズルを2日で完成させてしまうほど、せっかちで御座いますが、漫画の設定は別儀です。

評価★★★★★アンケート投票対象購入動機対象

彼女、お借りします 宮島 礼吏

第19話「温泉と彼女③」

千鶴の言論の正当化が今回もよう目立ちますな。冒頭の鏡に映り込んだ和也の様子は仕掛けてきているとは千鶴は言うが、和也はその気はなかっただろう。彼は妄想こそすれ、本気で好きになった相手に対してはそう簡単に手を出すようなタイプではない。
そして、「顧客は対価に見合ったサービスを受ける権利がある」と、規約を持ち出すのだが、もはや白々しい領域に腰まで浸かっているという感じだ。
寝たふりをする千鶴に向かってモノローグを投げかける和也の言葉は、千鶴自身も言葉にせずとも自分自身で思っていることなんだろう。
そして、今回の和也の名言とも言える「許されるなら、借りたいんだ。君のことを」と〝告白〟した後に、千鶴が「いいよ。もう少しだけ、レンタルされてあげる」と返す場面。顧客の立場と、商品としての千鶴としての顔に見えたが、「繋がりが終わることを望まなかった千鶴にとっては、辛うじて、和也の言葉で矜恃が保たれた、と言えるだろう。次回は新キャラが登場とのことだが、七海麻美を超す相関関係になり得るかどうかが鍵。
いずれ、資金が底をつき、過酷な労働生活を強いられる和也と、ぱったりとレンタルしなくなってしまった和也を心配する千鶴の画が過ぎる。それもまた、陳腐かね。

評価★★★★★アンケート投票対象

ワールドエンド クルセイダーズ biki/不二 涼介

第22話「落とし物は、コレでしょうか?」

ぽっと出の軽佻の青年・加賀昴の見せ場ここにあり、と言う展開。昴の同期で恋人未満だった高木紅の危機のために、解錠を決断する。それが結果的に世界のためにもなる。という。世界がついでであっても良い。こう言う生き様をしてみたいものだ。出番は多くなかったが、武士たるものを見た。高木紅は私が守ってやる。安心せい(コラ)

リラとキッカは出てこなくて不満だったが、高木紅さんが良くて珍しく男の加賀昴に共感できたから評価高いです。アンケも入れますよ。

評価★★★★アンケート投票対象


面白かった作品5作品
❶ 青春相関図
❷ 8畳カーニバル
❸ 五等分の花嫁
❹ 彼女、お借りします
❺ ワールドエンドクルセイダーズ
一番面白かった作品
8畳カーニバル
読んでない作品
ランウェイで笑って
購入動機対象
五等分の花嫁
8畳カーニバルについて、面白かったか
面白かった
良かったところ、3つまで
❶ 主人公のキャラクター
❷ 絵
❸ 台詞
悪かったところ、3つまで
❶ 「踊ってみた」というテーマ
❷ 公園の踊りシーン
❸ その他のキャラクター
主人公・緑多に対する印象、3つまで
❶ 共感できる
❷ つまらない
❸ ダサい
ヒロイン・しおに対する印象、3つまで
❶ かわいい
❷ 理解できない
❸ 友達になりたい
今後の展開に対する期待、3つまで
❶ 主人公の変わっていく様子
❷ 泣ける熱いシーン
❸ いつも通りの日常シーン
グラビアをまた見たいか
いいえ
50号全体の満足度
満足
ご意見・ご感想
よしづきくみち氏の週刊連載、言祝ぎ申し上げます。
秀麗な筆致で醸し出される躍動感に期待します。
ただ、よしづき氏はイラストレーターという認識で、
ヤングマガジンで連載し、挫折した清原紘氏の轍を踏む
ことなく永く続けて頂きたいものです。