瀬尾 公治先生閣下

第29号から連載復帰との事、衷心より言祝ぎ申し上げます。
さて、「今の週刊少年マガジンの低迷を、僕が救う」と本誌幕間で大言壮語されていたのを記憶しておりますが、低迷の素因が何なのか、と言うことを瀬尾さんは果たして十分に理解されているのかどうか、少しばかり疑問に思います。
週刊少年マガジンの90年代からの古参の読者の端くれとして、瀬尾さんがクロスオーバーを嚆矢として涼風で開花し、君のいる町と、曲がりなりにもあなたの作品の善悪を論評してきたものとして、一つ尋ねたき儀があります。まあ、答えてくれないのを承知で投げかける言葉なのですが、W'sからクロスオーバーまでのスポーツ漫画から涼風におけるスポーツ漫画とラブコメの融和、そして君町の完全ラブコメディ。
私は残念ながら挫折してしまいましたが、風夏の「音楽漫画」。あなたが本当に描きたい基本分野は何なのだろうか。という疑問はついに払拭されることはないまま、6月の新連載に向かう事になるのでしょうか。

ただ、一つだけ共通するのはヒロインの「裸」描写。今度の新連載もヒロインに過多と言われるようなサービスカットを濫発することは始まる前から解っていることですが、あなたも自身の漫画改革を図らざるを得ない時機に来ていると言う事なのでしょう。
大作・涼風、そして現状最大のヒット作品である「君のいる町」に遠く及ばなかった、涼風の娘を死亡退場させた「風夏」。
確かに、週刊少年マガジンの重鎮として、瀬尾氏や真島氏などの名前がないのは寂寥の感が否めませんが、あなたは年齢相応に青年誌系で活躍するべき時であると思われませんか。
ツイッターやFacebookなどのSNSを良いように解釈して「風夏」も進めていたようですが、物事の本質は、一人の人間が行っていること(複数アカウント等)と識るべきです。風夏は聞くところによれば、半ば強引に収斂させたようですが、以前より、私が述べていたように、「10年先に語り継がれる作品」であるかどうかは、もはや言わずもがなです。

新連載の準備は既にすみ、複数回を執筆している昨今かとは思いますが、どうですか? 構成など、やっていることが過去作品と同じではありませんか。
今までと変わらず、あなたのお友達や身内・知己をネタにした作品となるのならば、短命は否めないでしょう。
今度こそ手ずから批判の素因を取り除き、読者の声を傾聴し、真の意味でマガジン再生の旗幟を振るうことを切望します。