週刊少年マガジン2018年28号 感想と考察

廉潔の士、宵旰に困憊し昼夢に幼年期の幻影と邂逅し
 三浦介、危惧懸念を現実のものとして古巣への帰還を命じられる


ドメスティックな彼女 流石景

第190話「全てをかけて」 / 評価★★★ / アンケート投票対象

陽菜もまた随分と極端な決意を示すものですな。「一生を懸けて」という言葉が自身の中で都合良く美化されて言っている気がする。究極のロマンチシストかな。

五等分の花嫁 春場ねぎ

第41話「七つのさよなら③」 / 評価★★★★ / アンケート投票対象 / 一番面白かった作品 / 購入動機対象

再び迫り来るテスト。風太郎はただひたすら宵衣旰食に邁進し、五連星の成績向上のみに力を尽くしていた。だが、二乃と五月の喧嘩、五月が上杉家に転がり込み、風太郎は大いに懊悩する。
富裕層に上杉家の赤貧生活は無理だと言うが、五月は持ち前の強情さで反抗。しかし、内実風太郎への信頼を強めていた彼女は五連星の過去を語る。
五連星結集こそ至上命題と拘る風太郎の想いは逆効果に働き、二乃はますます反発し、宵旰に疲れ果てた風太郎は思い詰めてしまう。そこへ、彼が手帳に偲ばせていた想い出の少女が現れる。白昼夢か、五連星の誰かか。憶測と推理は盛り上がるが、私は思う。この少女がもし風太郎の思い込みが見せている幻影ではないとするならば、彼女が風太郎と結婚する相手ではないと言うことが明確になるだろう。
過去の想い出、自分の生き様を変えてくれた少女。恋愛感情を超えた存在であるはず。

先生、好きです。 三浦 糀

第23話「夢の中は好きですか?」 / 評価★★★ / アンケート投票対象

マガジン本誌事実上の最終回。三浦氏は自身のツイッターで、「残念ながら…」とマガジンポケットへの移籍を告げていたが、「青空ラバー」の連載を失念していないとするならば、古巣復帰という事である。
私は当初から、主人公・樋口の「非モテ」設定が行き詰まるだろうと指摘していた。結果的にはラブコメの悪道に嵌まってしまった。無用なサービスカットの濫用、明らかなストーリー構成の破綻。比較するのは三浦氏に失礼かも知れないが、これが瀬尾公治氏ならば、移籍はない。違いはネームバリューと本誌への貢献度、経験の差というものだろう。
古巣に戻ったら、インフェクションのように構成を練り直して頑張っていって欲しい。


一番面白かった作品5つ
① 男子高校生を養いたいお姉さんの話
② ドメスティックな彼女
③ 彼女、お借りします
④ 五等分の花嫁
⑤ 先生、好きです。
一番面白かった作品
五等分の花嫁
読んでいない作品
ランウェイで笑って
購入動機対象作品
五等分の花嫁
あなたの好きな、または憧れる女の子について聞きます。あなたのフェチに最も近いものを一つ
髪型は
ショートボブ
ヒロイン像
特にない
服装
特にない
グラビアについてもう一度見たいか
いいえ
満足度
普通
その他の意見など
先生、好きですがマガポケへ移籍とのこと、喜ぶべき事か、悲しむべき事か、判断がなかなか難しいところで御座います。
私は当初から指摘していたように、ラブコメの主人公は、非モテ設定では筋が通りませんでした。
作品の舞台設定そのものは非常に良かったと思いますが、結局は、その主人公の非モテ設定が話の幅を拡げるに及ばず、結局陳腐なサービスシーン連発という部分に奔らざるを得なくなったと、私は分析しています。
ともすれば、瀬尾氏が次回から復活するとのことですが、彼の作品がマガジン中興の祖となるとは到底思えません。
連載開始前に水を差すようで恐縮ですが、瀬尾さんのやり方は多分、全く変わっていないと思います。