週刊少年マガジン2019年第14号 主要作品の感想と考察

武田甲斐守、父・理事長兼大膳大夫の誘引を大いに断り、上杉風太郎、その義心に大いに応え
 和也・水原、一進二退の勿体づけをなおも強行し、大いに墨子・ルカの瞋恚を滾らす


五等分の花嫁 正五位上春場介ねぎ

第76回「男の戦」 / 評価★★★★★ / 面白かった作品 / 一番面白かった作品 /購入動機対象作品

問題は、祐輔の父である武田理事長と,、五連星の父でもある中野丸男(中野医院医院長)との癒着関係が大いに糾弾される伏線をここに貼ったかという印象で、中野丸男がこのままで済む存在でない事を、私は願う(逮捕されるべき存在)
万夫不当の学士・風太郎に、武田甲斐守祐輔が、蟷螂が斧を持ちて隆車に挑むが如し描写はなかなか快哉。甲斐守にこの先、大いに幸有らんことを記念する(五連星以外だぞ、当然)

それでも歩は寄せてくる 山本操一郎

新連載 / 評価★★★★★ / 面白かった作品

「からかい上手の高木さん」(週刊少年サンデー)で著名な作家がネームバリューを引っ提げてマガジンに登場。主人公は高校一年生の田中歩、ヒロインは2年生の八乙女うるし。今トレンドなる将棋の部活動を主軸舞台としたラブコメ。
鉄仮面で無自覚の殺し文句を発してくる歩に対し、自分のことが好きなんだろうと思っていて、自分もまた歩が好きなうるし。ところが、そんな歩は心に決めていることがあって……。
「好きって言った方が負け」みたいな雰囲気が張り巡らされていて文字通り、心の鬩ぎ合いが惹き付けられる作品だ。

彼女、お借りします 宮島礼吏

第81回「彼女と夢のデート④」 / 評価★★★★ / 面白かった作品

キスを指タッチで華麗に躱した千鶴。しかし、彼女と同じ制服を着た(現役女子高生)に慌てた千鶴はプリントシールが発行される前に強引に和也と外に退避する。まあ、このプリントシールは墨かルカに回収されるんだろうが、和也はそれよりも千鶴を意識しすぎるほど意識する。観覧車という定番で和也は千鶴がやはりレンタル彼女としてのプロである事を実感する。ライブコンサートをしているという話の振りで千鶴の隣に身を寄せるようにして階下を見下ろす和也、その時、観覧車が突然止まるか何かの衝撃を受けて、その弾みで和也は千鶴の胸に手を触れてしまう。
不可抗力の事態だが、千鶴は流すだろう。内心はドキドキしながらも、である。

ドメスティックな彼女 流石組

第222回「何もしない2人」 / 評価★★★★ / 面白かった作品

ナツオの部屋の前でミサキを付け狙う不審な男を前に陽菜はナツオとミサキという女生徒の関係を訝しむ。しかし、ナツオに対しミサキの存在を聞き出せない陽菜。そんな中、ナツオの部屋に入り浸っているミサキが、入浴中のナツオに泥酔状態で危険な関係寸前まで迫る。拒絶も口だけのナツオ。望み通りになったとして埋まることとかあるのか?と訊ねる。ミサキはその直後、激しく嘔吐しそのまま寝込んでしまう。急性アルコール中毒を疑うナツオが病院行きを勧めるが、哀願するように病院は行きたくないとせがむ。次回巻頭カラーとしてミサキの正体が明かされるのか。

ハロウィン 奥津武

読切 / 評価★★★★★ / 面白かった作品

サービス的なシーンも何もハロウィンもへったくれも無いラブコメ的な4ページ漫画。「リア充の衝突」のまた別角度から見たような作品である。


面白かった作品5作
① 五等分の花嫁
② ドメスティックな彼女
③ 新連載「それでも歩は寄せてくる」
④ 特別読切り「ハロウィン」
⑤ 彼女、お借りします
一番面白かった作品1つ
五等分の花嫁
読んでいない作品
ランナウェイで笑った
購入動機対象作品
五等分の花嫁
週刊ヤングジャンプ(以下WYJ)について。好きな漫画を3つ
読んでないのでわからない
WYJで単行本を持っている連載作品を3つまで
読んでないのでわからない
WYJで、最近面白くなってるなと思う作品を1つ
読んでないのでわからない
グラビアについてまた見たいか
いいえ
満足度
普通
その他の意見・感想
他誌と比較してどうかという設問は実に詮無き仕儀なりと心得たり。グラビアを廃し、伝統かどうかは知らないが、ミス・マガジンのようなグラビア至上主義を廃止し、漫画雑誌としての基本に立ち返れ。週刊少年マガジンと、マガジンポケットが暗闘しているかあどうかは知らないが、私は紛れもなくマガポケの将来性豊かな作家陣を応援したい。