週刊少年マガジン 2019年第41号 感想と考察

瀬尾氏、何を血迷ったか本編に王同のラブコメ過程を導入し面白さの片鱗を見せ
 春場介氏、いちご100%形式を回避し、不結実の終極を目指さんとする姿勢を高く評価せしめる


ヒットマン 太常卿・神威将軍・戀愛太傅 瀬尾 公治

第60話「水着と宣伝費」 / 評価★★★★ / 面白かった作品

縦読みのアオリ文、小鳥遊というメインヒロインらしき新進気鋭の漫画家が、春日清辰という女喰いのイケメン漫画家の毒牙に掛からんとする今日日。この第60話に限っては、瀬尾流のラブコメ展開の基本を見ているようで、懐かしさと面白さが何故か湧出した。小鳥遊に対する離間計も真に受ける方にも問題なきにしもあらずとして、七尾友果子も、はっきりと剣埼神人を追って来た。龍兄ちゃんが好き、とクリティカルヒットをかましてくれることを望んでいる。今回の話に限り、久しぶりの瀬尾流全盛期の展開を拝めたことに感涙。この後、どうせ剣埼神人は、友果子の誘惑を拒絶。また、小鳥遊も春日の誘いを漠然と拒否する展開が目に見えているが、ラブコメとしては素晴らしい第60話であった。以上。

五等分の花嫁 龍驤大将軍・督六合戀愛諸事・総戀愛牧 春場介 ねぎ

第101話「最後の祭りが一花の場合①」 / 評価★★★★★ / 面白かった作品 / 一番面白かった作品

一花主眼のストーリーと言うことで加算もあるが、最大の評価は「誰も選ばない」という風太郎の取り敢えずの結論につきる。私はこの手の系統は、誰か一人に決めてしまえば必ず一息に駄作とされるか、天下随一の名作という両極に評価され、毀誉褒貶のテンプレートなるだろうと思っている。
物語として大成功しているからこそ、一人に帰結してはならないのである。
「俺は誰も選ばない」
これは五等分の花嫁の物語構成として極めて上策である。心変わりすることなく、ラストは暈かすべきだ。

線は、僕を描く 車騎将軍・都督水墨総事務・水墨令 砥上 裕將/堀内 厚徳

第12話「心のひだ」 / 評価★★★★★ / 面白かった作品 / 購入動機対象作品

霜介の心の変化が線に表れることに焦る千瑛。焦りの涯に描く花卉画。斉藤湖栖は評価するが、湖山翁はだめ出しをする。センターカラーの次回。原作小説とは明らかに先を進んでいる漫画版。千瑛の焦りや、散逸する思いを、霜介は汲み取ってゆけ。彼女に最高の栄誉を齎すために、そして、霜介と千瑛が、画師として、パートナーとして結ばれる、原作では描かれなかった部分に踏み込むべし。

柊さんちの吸血事情 太保・度戎将軍・元勲 吉河 美希

読切 / 評価★★★★

吉河氏の作品としては秀逸の評価一決。ファンタスティック・ラブコメの騎手として、週刊少年マガジンの恋愛系作品分野の攪拌再編を期待する。


今週号を読んで面白かったものを、5つ選んで下さい。
① 線は、僕を描く
② ヒットマン
③ ネクロマンス
④ 五等分の花嫁
⑤ 死なないで! 明日川さん
前問で選んだ中で一番面白かったものを1つ選んでください。
五等分の花嫁
読んでないもの
巻頭グラビア
購入動機対象作品
線は、僕を描く
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不覚にも、今週の巻頭カラー「ヒットマン」本編はちょっと良かったかなと思ってしまった自分に腹が立ちます。また瀬尾流の負けヒロイン・七尾友果子の思わせぶりな主人公の言行で悲恋の道を辿るかと思うと、それが瀬尾流と思って面白いと思った自分がおかしいです。「五等分の花嫁」ですが、評価します。「不結実の終極」に至るかどうかはわかりませんが、とりあえず誰も選ばないという風太郎の言葉は、わが意を得たりです。いちご100%方式は、悔いを千歳に残します。それで良いのです。