週刊少年マガジン 2019年46号 感想と考察記事

五連星γ、キャラクタ設定の範疇を超え、積極果敢の気炎を最高潮に押上げ
 明日川、00代初年のベースならばスクランを超える勢いを保つも、ネタの頭打ちを指摘さ終了と成る


五等分の花嫁 使節鉞・大将軍・都督戀愛中外総諸事 春場介 ねぎ

第106「最後の祭りが三玖の場合②」 / 評価★★★★ / 面白かった作品

新生三玖。という言葉に収斂してしまえばそれまでの展開なのだが、三玖の基本的設定から、1年余りでここまで性格的にポジティブになると言うのもある意味怪奇ではある。
風太郎への恋慕が強いのは分かるが、「我慢」という言葉を多用している割には、三玖自身が様々な境遇で我慢(臥薪嘗胆をかこつ)場面があったというのは甚だ疑問。
五連星とのキスが目的と既に定着している読者論。ここからどう意外性を見出してゆくのかが春場氏の腕の見せ所だろう

それでも歩は寄せてくる 光禄勲・羽林軍北中郎将 山本崇一朗

第31話 / 評価★★★★ / 面白かった作品

山本(崇)流の王道ラブコメ展開に素直に評価。「からかい上手の高木さん」の余波はマガジンでも奏功している証左でもある。

ネクロマンス 左将軍・司空・鎮戀愛綏定尚書 堂本 裕貴

第8話「真実の愛」 / 評価★★★★ / 面白かった作品

週刊誌畑では厳しい展開となっているか。主人公とヒロインの結ばれる場面は勿論描かれなかったが、今の時世、それで済むものなのかが疑問。

ヒットマン 太傅太常卿・神威将軍 瀬尾公治

第65話「秘密の恋」 / 評価

箍が外れたカップルは荒淫の限りを尽くす、という瀬尾パターンの一例。紺野あずれ氏の「ノブナガ先生の幼な妻」のような作品を描くことを願う。

彼女、お借りします 司徒・司隷校尉・驃騎大将軍・開府儀同三司 宮島 礼吏

第112話「彼と彼女」 / 評価★★★

ここまでされても心から陥落しない水原千鶴。陥落したらタイトルコンセプトに外れる。忸怩た思いだろうな。

線は、僕を描く 車騎将軍・都督水墨総事務・水墨令 砥上裕將/堀内厚徳

第17話「技の頂」 / 評価★★★★ / 面白かった作品 / 購入動機対象作品

斎藤湖栖が湖山会を去る決意というのも原作通り。しかし、現状、原作小説に忠実なコミカライズなので、それでは私のように原作を読み切った人間からすれば面白みも何もない。原作ありきのオリジナル展開を、砥上氏には何度も奏上しているのだが……?

死なないで! 明日川さん 仮節・監綏玲大将軍・度吏尚書 高畑 弓

第27話「昼休みだよ、明日川さん パート②」 / 評価★★★★ / 面白かった作品 / 一番面白かった作品

最終回と言いながらも、最終回らしかならい番組途中でテレビを消す様な感じの終わり方。素材は非常に良かったが、時代が遅かったような気もする。小林尽氏の「School Rumble」時代だったらば双璧を成した作品だったのかも知れない。高畑氏には別媒体での活躍を大いに期待したいところである。


今週号を読んで面白かったものを、5つ選んで下さい。

線は、僕を描く
ネクロマンス
それでも歩は寄せてくる
五等分の花嫁
死なないで! 明日川さん

1番面白かった作品
死なないで!明日川さん

読んでないもの
巻頭グラビア

購入動機対象作品
線は、僕を描く

グラビアをまた見たいか
いいえ

満足度
普通

その他意見・感想等
「死なないで!明日川さん」の打ち切りが非常に残念で仕方がありません。他に打ち切るべき作品はのうのうと生きながらえ、新興勢力がどんどん潰されてゆく。
特段、瀬尾氏のヒットマンという作品は何をしたいところか。袋とじ企画など、コンセプトと実際やっていることに大きな齟齬が生じているとは思いませんか?
まあ、それでも瀬尾氏のネームバリューだから惰性で続くんでしょうが、前代未聞好きの瀬尾氏の事です。主人公交代なんてことは考えてませんでしょうね。まあ、どっちでも良いんですけど。打ち切るべき作品と、そうでない作品の分別という意味では、週刊少年マガジン編集部は少し異質なような気がします。