週刊少年マガジン2020年第10号の感想並びに考察記事

驍騎大将軍・吉河美希氏、イグニッションの成功を第二話して維持しつづけ
 春場五等分、我が創作歌詞の「紙飛行機」を飛行機雲に置き換える姑息な言い回しで降服の段取りを踏む


カッコウの許嫁 驍騎大将軍・都督戀愛中外総諸事・開府儀同三司・戀愛牧 吉河 美希

第2話「結婚ならしないわよ」 / 評価★★★★★ / 面白かった作品 / 一番面白かった作品

現行のマガジンのラブコメのトップを維持しているとされる春場ねぎの「四等分の花嫁」を引き合いに出したとしても、主人公・海野凪は能動的であり、上杉風太郎のような廉潔・狷介孤高というイメージが無かったことは、対処評価として「良」と見ていいだろう。凪の妹、海野幸のマウントの取り方も絶妙で、さすがにラブコメの修羅場を経験してきた吉河氏の手法である。
しかし、騙されたとはいえ、春場の「四等分の花嫁」のような、単行本ベースで支援したいと思わせる核がないというのが、欠点。まあ、新連載第2話でそれを求めるというのも酷な話ではあるが、失速しないこと。それだけを、吉河氏には求める。

ドメスティックな彼女 充華嬪・後宮尹 流石 景

第260話「ルイの帰国」 / 評価★★★

姉妹丼を愉しんだ挙げ句、瑠衣に子供を孕ませ、お花畑の理想論を唱える、橘瑠衣。


さあ、陽菜


Nice boat. 出航、出航の時ですぞ!?


君はこのまま、負けヒロインに甘んじるおつもりか。ドメカノの単行本を集めてきた()有志に、何と、何と釈明するのでしょうか!?

四等分の花嫁 腫場ねぎ

第120話「五年前のとある日」 / 評価

レイムダックの茶番劇。何でもいいですが、ラストの飛行機雲の場面。私が五等分の花嫁を応援していた時に創作した歌詞の
「明日の空に向かう紙飛行機に、〇〇が手を振るようだ」
という一部のフレーズパクるのはやめて頂きたいものですね(失笑)

線は、僕を描く 大鴻臚・礼部尚書 砥上 裕將/堀内 厚徳

第31話「旅の終わり」 / 評価★★★★ / 面白かった作品 / 購入動機対象作品

次回最終回。ほとんど、原作小説そのままのコミカライズで終結に入る。もしも人気が出ていたら、オリジナル展開も考えていたのだろうかと聞きたいところでもあった。ネット上でもほぼ空気。それで良い。雑音に左右されること無く、原作を描ききった事に深い敬意を表する。

命中男 瀬尾 公治漫画家大菩薩猊下

第79話「双方の主張」 / 評価

剣埼神人ならば、菊地珠未を眼光一閃、恋に貶めることが出来まする。それで万事解決で御座いまする!
44歳の熟女をプラトニックな肉奴隷にして、剣埼神人の無双を是非、是非見とうございますぞ!?(棒)

ネクロマンス 左将軍・司空・戀愛総百揆・鎮破戀綏定尚書 堂本 裕貴

第21話「大聖女の椅子」 / 評価★★★★ / 面白かった作品

聖なる存在が必ずしも善とは限らない。サフィの手を取り、劫炎に焼かれるシブキの腕。愛するサフィの為ならば、アンデッドと化した自ら諸共、魔王を誅滅する、という結末もまた、よしと思うようになった。堂本氏にそれが描けるかの話だが。


今週号を読んで面白かったものを、5つ選んで下さい。
① 線は、僕を描く
② それでも歩は寄せてくる
③ 彼女、お借りします
④ ネクロマンス
⑤ カッコウの許嫁
前問で選んだ中で一番面白かったものを1つ選んでください。
カッコウの許嫁
読んでいないもの
巻頭グラビア
購入動機対象作品
線は、僕を描く
10号全体の満足度
普通
その他の意見・感想
重鎮・吉河美希氏の再登板のイグニッションは春場の凋落を補填するに足りうるものかとは思いますが、問題はマガジン・ラブコメのお家芸とも言える、竜頭蛇尾。累計1000万部を売り上げたと高言して憚らない五等分。粗笨なる結末とはいえ、市場原理主義社会のマガジン編集部ならば良しとするのでしょう。実に愚かな話です。
「線は、僕を描く」結局、オリジナル展開はなかったですね。支援してきましたが、非常に残念です。まあ、致し方ないと言えるのでしょう。