郭公、ライバルにして実姉妹のファーストコンタクトを得るも、友好関係の構築に停まり
左将軍・堂本裕貴氏、マガジンポケットへの祭り上げ移籍を余儀なくされる
それでも歩は寄せてくる 山本崇一朗
正二品・車騎将軍・光禄勲・総監散騎常侍
評価★★★★★ / 面白かった作品
第51話
うるしがテスト勉強に四苦八苦している姿を見て、揶揄しながら将棋に指向転換させようと図るも、歩の懊悩がガチだったことに逆転負け。
テストは無事に通過し、それも先輩のお陰ですと、圧しまくる未来が見て取れた。
カノジョも彼女 ヒロユキ
従二品・持節・驃騎大将軍・大中正・員外戀愛尚書令・寧倫中郎将・戀州刺史
評価★★★★★ / 面白かった作品
第4話「疑惑の夜」
ヒロユキ氏流は、通常ならば猛批判・反駁を喰らいかねない設定でも海嘯の如くそのキャラクタ達のハイビート感で押し流してしまうと言うところにある。
二股はともかくとして、第2話にして同棲、第4話にして同室での就寝など他のラブコメが踏む段階を大いにスキップしており、最早ラブコメディと言うよりも純粋なコメディ漫画としての色彩が強くなっている。
故に、ヒロユキ氏の描く美少女達は〝可愛いがエロくない〟という図式が成立する。淫猥な妄想を展開するヒロイン右翼の佐木咲がそれの最たるものであると同時に、ヒロユキ氏にエロは似合わないという不思議な不文律もこの作品のこの段階で成立していると言えよう。
ドメスティックな彼女 流石組
従四品下・充華嬪・後宮尹
評価★
第266話「種部ふたたび」
昼メロ的展開だが、このスキャンダル写真によって、ナツオとルイの関係が破綻することはないと思うので、尺稼ぎでしかない。流石氏はマンガボックスで連載されている「Sisters」のような展開・結末は描くことは出来ないと思うので、茶番にしかならないのが辛いところだ。
カッコウの許嫁 吉河美希
正二品・使持節・驍騎大将軍・総督戀愛中外諸事・六合戀愛節度使・都督許嫁恋域諸軍事(開府儀同三司如元)
評価★★★★★ / 面白かった作品 / 一番面白かった作品 / 購入動機対象作品
第8話「お前らホントそっくりだよな」
初期設定ヒロイン格の凪妹、海野幸の初メイン回。公式SNSでも触れていたが、実姉・エリカとの似ている部分を玄関先で屈み込んで凪を待つ構図や、唐揚げを食べたときの表情を始めとする一挙手一投足を差して、「そっくりだな」と感心する凪に赤面する姉妹。強張っていた実の姉妹間の蟠りもこの日一日して融解したわけだが、問題は幸に対する凪の想いであろう。
海野凪「幸は俺の妹だから」
と言う凪に対して
天野エリカ「年数マウントマジうざい」
そう。そうなのである。瀬川ひろを指向している凪が、エリカに対する許嫁という立位置すら受け流そうとしている中で、幸は生来連れ合ってきた家族である。その年数マウントを如何にイニシャライズするかに掛かっているわけだが、吉河公の技法に期待し、幸が積極果敢な行動に出ることを切に望む。姉妹の絆生成は由。否定的になる理由も何もない。
次週に目黒川学園高校に登場するという新キャラが、瀬川ひろの許嫁なのか、エリカの冀う人なのか、そこに注目したい。
命中野郎 瀬尾公治
正一品・漫画家大菩薩
評価★
何でもいいけど、大切な担当作者のアニメ本放送をそれしか描けない騎乗位セックス場面で見逃してしまうと言う時点でアウトでしょ?
ネクロマンス 堂本裕貴
正四品上・左将軍・司空・監戀愛総百揆・鎮破戀綏定尚書
評価★★★★★
正直、マガジンポケットへの祭り上げ(左遷)は意外だった。確かに、堂本氏前作程のパンチがあったとは言いがたいが、打ち切りとならなかったのは、「りぶねす」の功績があったからに違いが無く、このままマガジン本誌に置いておけば一進一退のまま、グダつく展開で評価が下がってゆくことは間違いが無かった。
この作品の設定で一番のミスは、主人公とメインヒロインが物理的接触が一切出来ないのに、互いに盲目的な愛情を交わし合っているという歯がゆさを通り越して、話が殆ど進んでいないというものであった。
ファンタジー冒険ものは多々あるが、ネクロマンスがマガジンの連載枠を一つ占めて是を描き続けてゆくというのもまた無理があったのかも知れない。
まあ、私としては瀬尾・流石・猪谷らを早晩他誌・他媒体に昇格させるべきだと考えるのだが、どうも放したがらない。不思議なものである。
- 16号を読んで面白かったものを、5つ選んで下さい。
- ① カッコウの許嫁
② 彼女、お借りします
③ カノジョも彼女
④ 出張掲載『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』
⑤ それでも歩は寄せてくる - 前問で選んだ中で一番面白かったものを1つ選んでください。
- カッコウの許嫁
- 読んでいないもの
- 巻頭グラビア
- 購入動機対象作品
- カッコウの許嫁
- その他・意見
- 「カッコウの許嫁」ですが、妹・幸の参戦ありかと思いきや姉妹友好度上昇に終始するなど、アオリや作風のアトモスフィアに追いつていないような気がします。各ひろんの立ち位置をそろそろはっきりとさせて頂きたいものです。ヒロユキ氏の「カノジョも彼女」を含めて、「五等分の花嫁」ロスは、それを大きく凌駕する内容だと思うので、過去作である五等分を引っ張り続けるのはあまり宜しくありません。また、瀬尾・命中男の意味のないHシーンや、ドメカノの出涸らしのネタなど、さっさと終わらせるか
コメント
コメント一覧 (2)
今回の話は読者にも概ね好評でしたね。
予想通りエリカと幸の仲良し姉妹回は読者の心を惹きつけました。
これで三角関係物っぽくなってストーリーも動き出してきたと思います。男一人、女二人の三角関係の場合、女同士の関係性・絆を丁寧に描くのが名作の秘訣なので。
しかし凪・幸・エリカの三人は「家族」という繋がりで結ばれてる分、瀬川ひろだけ浮いてますね…。この子だけエリカとも幸とも接点がなく親しくもないので、本当にどう扱うのか吉河氏の手腕に期待します。
>ドメカノ
想像を超えたゴミ回でした。
記者の小椚が刑務所にいる犯罪者の与太話を信じて夏生の身辺を嗅ぎまわるという回でしたが、そもそも出版社には文壇タブー・作家タブーというものがあって、出版社が発行してる週刊誌の記者が作家の悪口を書くという展開自体がありえないです。
出版不況のこのご時世、単行本が売れる作家は出版社にとって金のなる木です。
瀬尾ニーのヒットマンでも編集長のセリフとして「作家は出版社にとって大切な“商品”だ。そこに手をつけるなんてあってはならん」と言明されてましたが、その「商品」の価値を自分で貶めるバカな出版社なんてありえません。
ヒットマンですら出版業についての最低限のリアリティがあるというのに、同じく主人公が小説家として出版に携わる仕事をしているドメカノがこのご都合展開とは…。
流石氏は瀬尾ニー以下の無知不見識です。もう筆を折った方がいい。
しかし流石氏が愚者なのはもう仕方ないとして、担当編集者は何をしていたんでしょうか。
編集者で文壇タブーを知らないはずはないのですが。
マガジン編集部の無能さと人材不足がうかがえます。
日髙箕朝臣亞麻仁荏胡麻呂(鷹岑
昊) 青春獎戀両院別当
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